ここでマリみてですよ

読了。相変わらずスール問題は決着ならず。薔薇様卒業も近くなってきたし、次巻辺りでの解決を期待。


重要なのは瞳子の問題。プチ家出したとかで、前々巻で家族関係で何かあったことを匂わせてきたが、今巻では母親の前では素直になっていた。ということは他の事で問題が?

心情の大きな変化にも注目。周りから孤立していき、誰にも心を開かなくなってしまった。常に“仮面”を被っている様子。前はこんな性格ではなかったのだが。

生徒会選挙への立候補の理由も。落選を望んでいたと見受けられる瞳子だが、祐巳との決別が目的か?

打開策は祐巳瞳子の置かれている状況を知るしかない。事態を知っている人が身近にいるので、知ろうと思えばすぐに分かる。しかし祐巳は躊躇っている。躊躇する気持ちはもっともだが、残された手段はそれしかないのである。向こうから話すことは決してない。

祐巳、傷つくのを恐れずに最後の一歩を踏み出すしかない。


短編について。黄薔薇姉妹は着々と進展中。試合中の令の行動で由乃の菜々への気持ちが確定的に。菜々も由乃と手合わせしたそうだったし、こっちは安心だろう。ただ、中学生相手に突きを繰り出した令ちゃんは鬼。
祥子も卒業して祐巳から離れるてしまうことがかなり堪えている様で。姉としての振る舞いに神経削ってる。素顔の祥子が見れるのは令の前だけ、と再認識させられたエピソードであった。
どっちの短編にも“仮面”が関係してるね。