ネギま!?
2005年上半期、それは間違いなくネギまの年であった...
細部にミス連発しキャラクター崩壊しまくりで毎週顔の変わる作画,何がやいたいのか分からない流れに身を任せるだけの一貫性のない脚本,経験のない新人声優登用により生じた聞いてて萎える演技,この三重苦=トライエッジが重なった瞬間、我々はネギまを神作と崇めるしかなくなった。無論、アイロニカルな意味で。
アニメの中身に反比例するように、その主題歌「ハッピーマテリアル」は日本全国に“アニソン下克上”の一大旋風を巻き起こした。念願のオリコン1位は果たせなかったものの、上位にアニソンがランクインすることはもはや非日常ではなくなった。その魂は『涼宮ハルヒの憂鬱』へと、そして後に生まれるであろう名(迷)作たちへと受け継がれたのであった―。
そんなこんなで魔法先生ネギま!(15)に付いていた『OVA春』のダイジェスト版を見てみる。8/16発売なのにもう売ってる。多分コミケの影響。嘘。お盆の影響。
「作画の良いネギまなんてネギまじゃない!!」
そんな声がどこからか聞こえてきそうな程に安定した作りこみ。「月詠」や「ぱにぽにだっしゅ!」のスタッフ陣が手掛けているから当然といえば当然。途中で監督が交代するようなズタボロの前作制作陣とは違う。『OVA春』は原作7巻あたりの島に遊びに来ている話かな。ちゃんとアニメしているネギまなんて違和感スゲー。
髪の毛などの色設定が原作通りに戻っているので顔見ても名前思い出せないキャラ多数。桜子とか赤→金。今、文章書きながら思い出せた。
キャラデザは全体的に丸っこく。体型とかこんなの中学生じゃねえよwwってぐらいグラマラス。ここんとこは正直エヴァが可愛ければそれでいい。
今秋からはテレビ東京系で夕方17:30〜というなかなかすごい時間帯にテレビシリーズ第2期も放送開始である。ネットを通じ、万人に嘲笑と失笑と爆笑を同時に提供してくれたネタアニメ「魔法先生ネギま!(制作:XEBEC)」。10回見て100回笑える作品などそうはない。普通の作品になることは嬉しくもあり、寂しくもあり、極めて複雑な心境である。
- 作者: 赤松健
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08
- メディア: コミック
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