ふたりきり

昨日のバイト中、サークルの先輩(以後Tさんと呼称)からカラオケのお誘いがあったので今日は学校帰りに歌ってきた。
他にも誰かいるのか思ったら完全に二人きり。言い換えるならば、サシ。
二人きりでどこかに行くのは初めてで、いざ一緒に歩いてみると結構緊張した。話題の選択にも気を使う。先輩ということもあるけど、それ以上に・・・。
出発前ラウンジで待ち合わせた時に、Tさんは10分くらい遅刻してきて、


T 「ごめーん(TT) 待った〜?」
S 「いえ、僕も今来たところです^^」
T 「わー、デートみたーい♪」


という他愛もないけど、ちょっと気になる会話をしたばかり。Tさんにとっては今日はただの遊びでしかないのかな・・・?
それでも、その場に居合わせた他の人から見ればこれは立派な・・・。意外と大胆ですね、Tさん。


入った店は「BIG ECHO」。しょっちゅうカラ館歌広ばっかりでこの店には来たこと一度も無かった。
ただでさえ落ち着かないのに、不慣れな場所ということで嫌が応にも感じてしまう余計な焦燥感。俺もまだまだ子供だ。
しかもTさんは最初から3時間に設定。嫌かな〜?と聞かれても断れる筈も無い。うーん、3時間も二人きり―


始まったばかりの時は正直テンぱっていた。いぇーいとか言ってタンバリン打ち鳴らしてるし。普段こんなこと絶対しないよな、俺w
気付いたらTさんの歌声に聞き入っていた。クラシックに興味があって合唱とかをやることもあるらしい。ビブラートも本格的。普通に上手い。


Tさんが気遣ってくれたせいか、時間の経過のせいか、こちらの緊張も次第にほぐれ、二人でデュエットなんかもしてみた。


T 「これいつも一人だと歌えないんだよねー。○○くんと一緒で良かったぁ♪」


そこまで喜んでくれるなんて思っても無かった。その笑顔を見ているとこちらもつられて笑顔になる。
いつもそうなんだ。Tさんがいるだけで周りが明るくなる。それはTさんの生まれ持った天性の人柄だ。努力でどうこうなるものではない。
そういうところにみんなは自然と惹かれるのだろう。そう、俺だって―。


あっという間に3時間が過ぎた。始まる前の雑念は全て杞憂に終わった。
店から出たら外は雨。走ってすぐ横にある地下鉄の構内へと。もしも、もっと駅が店から遠かったらどうなっていただろう?
その場合、傘を持っていなかったことが悔やまれるけど。


電車に乗ってから知ったけど、Tさんはわざわざ俺の降りる駅に合わせて着いてきてくれてた。ちょっと感激。
二人で奥の乗車口付近に立ちながら今後のことなどをいい感じに話していると、Tさんがあるものをこっそりと差し出してきた。
えっ、これってもしかして―




エロゲです


おとボク(18禁版)貸してくれたぁぁぁぁ



はい、まぁそういうこと。これでどんな3時間だったのかが容易に想像できる。ゲームの方は有難くプレイさせていただきます。
例に違わず、二人できゅんきゅん騒いでました。るるんルーンとかも二人で合唱。
Tさん、次回までに「ハレ晴レユカイ」のダンスの完全版をマスターしてきたいそうです。楽しみだ・・・!




[追記]
Tさんは大学4年生の男性である。( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー