このひとも天才

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本日二週間遅れでやっと買うことが出来た『Fate/Zero』の第1巻。
プロローグだけちょっと読んでみるかと開いてみたら、あれよあれよと数時間経過。気付いたら読了してしまった。
その道程400頁超也。(昨日より増えてるぅぅぅ)
何をどう感想書いていいのやら分かんないくらい面白い。きのこじゃなくて不安だった気持ちは最初の数行で吹っ飛んだ。ちゃんとTYPE-MOONの世界観に合った文章で書いてくれてる。
虚淵Fateは結構スラスラ読めて、そんでもって派手。開戦直後から5体のサーヴァントが一堂に会し、その英霊っぷりを忌憚なく見せ付けてくれて爽快だった。
当然法具も炸裂。真名バレるの気にしてたら英霊じゃねぇと言わんばかりに。これは「stay night」には無かったシーンで、筆者得意の“バトルロワイヤル”状態。
どのサーヴァントもマスターの指示で動いておらず(無視も含む)、自分の意思で好きなように振舞ってるから、各サーヴァントの個性がすごい出てて面白かった。
アーチャーとライダーは特に“王様”しててかっちょいい。この部分ではセイバー負けてる。
10年前の凛とイリヤも出てきて、これがまた愛らしい。凛はこの時からツンデレ素質だし、雪の中で遊ぶイリヤは天使以外に見えない。桜も出てくるけど、既に身体を蝕まれ廃人状態。これは読んでてキツかった。
Fate/Zeroは全4巻を予定してて、第2巻は3月発売。筆者は既に4巻の執筆に取り掛かってるようで、バッドエンドになるらしい。
全部読み終わったら「stay night」のセイバールートをやり直さないと気が済まなくなるくらいの酷いバッドエンドをw


以下、第四次聖杯戦争の参加者リスト。ネタバレを恐れない貴方だけお進みください。

  • マスター / サーヴァント:真名


衛宮切嗣  /  セイバー:アルトリア
遠坂時臣  /  アーチャー:ギルガメッシュ
・ケイネス・エルメロイ・アーチボルト  /  ランサー:ディルムッド・オディナ
ウェイバー・ベルベット  /  ライダー:イスカンダル
・雨生龍之介  /  キャスター:ジル・ド・レイ
言峰綺礼  /  アサシン:ハサン・サッバーハ
・間桐雁夜  /  バーサーカー:?


  • 人物詳細

衛宮切嗣
アインツベルン家に婿養子として招かれた魔術師。妻は“ホムンクルス”のアイリスフィール・フォン・アインツベルン。娘はイリヤスフィール
聖杯戦争ではセイバーをアイリスに託しての完全別行動。弟子の久宇舞弥と共にマスター殺しにのみ重点を置く。
現代の科学技術や火力兵器を用いたりと魔術師の本来の姿とは外れた道を行き、また1人を暗殺するために搭乗した飛行機ごと爆破するなど、目的の為には手段を選ばない。
そんな冷徹な暗殺者も娘の前ではパパになる。銃を握った感覚と娘を抱いた感覚、最後に残るのはどちらだろうか。


・セイバー(アルトリア)
“聖剣の鞘”を触媒として召喚されたブリテン王国の騎士王。真名はアルトリア、伝説のアーサー王である。
騎士道を重んじるセイバーと手段を選ばない切嗣は相性最悪なので、アイリスフィールを仮のマスターとして聖杯戦争に望む。(令呪の譲渡はしてない)
同行するアイリスの格好に合わせて男装しているが、これがまた似合うんだなー。腹ペコニート王はこの時代には存在しない。


・アイリスフィール・フォン・アインツベルン
切嗣の妻にして、聖杯の器として作られたホムンクルス。夫切嗣の悲願を成就させるため、セイバーを伴い切嗣たちとは別行動をとる。
敵のサーヴァントをセイバーに相手させ、その隙にマスターを切嗣たちが狙撃、射殺する作戦。
イリヤの母だけあって見た目はそっくり。イリヤがもし大人になったらこのように美しい女性になるのだろう。


・久宇舞弥
昔戦場で切嗣に拾われ、その後彼の弟子となり様々な戦闘技術を学んだ。聖杯戦争では切嗣の片腕となって共に戦う。自己の感情は持たず、自分を“切嗣の一部”であると考えている。
情報収集、武器の調達から夜の相手(?)までその援護は多岐に渡る。


遠坂時臣
遠坂パパ。“根源への到達”という魔術師らしい目的の為に聖杯を狙う。監督役の言峰璃正(聖堂教会側)とはグル。言峰綺礼もこの出来レースの片棒を担いでいるが、その顛末は知っての通り。
ギルガメッシュには頭が上がらない。というか謙っている。


・アーチャー(ギルガメッシュ)
最古の英雄王。真名はギルガメッシュ。“この世で初めて脱皮した蛇の抜け殻の化石”を触媒として召喚される。神話によると、ギルは最期蛇に食われて死んだそうな。
相変わらずの偉そうな言動は我様だからこそ許される。第四次聖杯戦争では、征服王の挑発に乗って初っ端から登場し、「王の財宝」を披露寸前で令呪発動。


・遠坂葵
遠坂時臣の妻であり、凛と桜の母。魔術師の家系に嫁いだ時からいずれ来る運命を覚悟していた。
間桐雁夜とは幼馴染。


・間桐雁夜
例の“ワカメ”間桐慎二の父である鶴家の弟。兄よりも魔術師の素質に長けるが、魔術を嫌って家を出る。
10年ぶりに冬木市に戻ってきたときに幼馴染の遠坂葵と再会し、桜が間桐家へ養子に出されたことを聞かされる。雁夜は葵が好きだったが、時臣と一緒になるのが彼女の幸せと身を引いたことを激しく後悔する。
その後間桐家に戻り、自分が聖杯戦争に参加し聖杯を獲得したら桜を開放しろと臓硯と取引。
今まで魔術師として全く修行をしてなかたっため、刻印虫を使って短期間のうちに強制的に魔術回路を開いてマスターとなったが、その代償として余命数ヶ月の身に。


バーサーカー(?)
黒い甲冑をまとった巨人。狂化されてるため全身が負のオーラに包まれ淀んで見える。真名は不明。
「手に握ったものを全て自分の宝具にする」という反則な宝具を持つ。これがホントの“ゴッドハンド”。宝具を投げまくるギルガメッシュの天敵になりそう。


ウェイバー・ベルベット
『時計塔』所属の魔術師。系統を重んじる名家の魔術師たちの中にあって、平凡な家出身のウェイバーはいつも不当な扱いを受けていた。実力が全てだ、と周りを見返すために、自分に預けられていた触媒を奪って冬木市までやってきた。
頭が良いだけで性格は極めてヘタレ。屈強な人物が苦手で、いつもマッチョな自分のサーヴァントにビクビクしている。まさかこんな面白いキャラだったとは思ってもみなかった。


・ライダー(イスカンダル)
征服王イスカンダルアレキサンダー大王とも。『Fate/Zero』において一番キャラが立っていると思われる人物。性格は豪放磊落の一言に尽き、主従関係が逆転したウェイバーとのやり取りは見てて面白すぎる。
セイバーとランサーの一騎打ちに水を差し、2人を自分の配下に加えようと説得するという超お馬鹿なところもあって、好感度急上昇は間違いない。
宝具は「神威の車輪」(ゴルディアス・チャリオット)のほか、まだ切り札があるらしい。
聖杯戦争での我が勝利は当然とし、聖杯入手後の世界征服に於いて一番の敵はクリントン大統領だと断言。


・ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
『時計塔』の超エリート教授にしてウェイバーの元師匠でもあった。教え子に触媒を盗まれてご立腹な様子。『時計塔』の代表なのですぐに代わりの触媒を用意し参戦。
ランサーに令呪を使って無理やりセイバーと戦わせたことで、両者の信頼関係にヒビが入ったのは言うまでもない。これが後にどう響くやら。


・ランサー(ディルムッド・オディナ)
クー・フーリンと同じくケルト神話の英雄。なので服装の感じが似ているが、彼は乙女達の心をときめかすという羨ましい魔力を持っている。顔も超イケメン。
二槍流という珍しい戦闘スタイルであり、どちらも宝具。魔術を祓う「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と治癒効果を無効にする「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ」。顔と同じでキザな名前である。


・雨生龍之介
殺人鬼。といっても“直死の魔眼”とか超絶身体能力とかの特殊な能力はなく、ただの快楽殺人者。ヤバイ池沼。
雨生家はその昔、魔術師の家系であったようで、土蔵で偶然見つけた書物に従って適当に一家惨殺して儀式をしたらサーヴァントが召喚できちゃったという。
聖杯戦争に関して何の知識も無いままにノリで参戦することになる。士郎と境遇が似てるようで似てない。


・キャスター(ジル・ド・レイ)
何の触媒も持たないマスターが召喚したサーヴァントが何になるかは、そのマスターの気質によって大きく左右される。よって龍之介が呼び寄せたサーヴァントだけあって、その性質は相当イカレている。英霊ではなく邪霊の類に入ると思われる。
真名はまだ明かさず『青髭』と称しているが、その後の言動とキャスターというクラスから見て正体は15世紀の魔術師「ジル・ド・レイ」であることは濃厚。
セイバーのことを水晶越しに一目見て、「我らの聖処女キターー!!」と突然ハイテンションになって龍之介を引かせる。多分セイバーのことを聖女“ジャンヌ・ダルク”と勘違いしてるのだろう。素人にはよくあること。


言峰綺礼
若かりし頃のエセ神父。当時は聖堂教会の“代行者”を務めていた。全てにおいて絶望し、何の目的もない自分が聖杯に選ばれたことに戸惑いを覚えている。
実の父であるの言峰璃正の指示に従って遠坂時臣をサポートするが、最終的には切嗣と一騎打ちすることになるハズ。


・アサシン(ハサン・サッバーハ)
アサシンのクラスになれるのはハサン・サッバーハしかいない。ハサン・サッバーハは集団を指す名前なので一人物の名前ではない。そのためなのか、第四次聖杯戦争のアサシンは2人以上いる。マスターが言峰だけに今回も何かトリックがありそう。
1人は既にやられてて、今は2人目の女アサシンが密偵中。


・言峰璃正
綺礼の父親。聖堂教会所属であり、第四次聖杯戦争の監督役を務める裏で時臣を支援している。
遠坂家とは古くから親交があり、聖杯が教会の求める真の聖遺物でないことと、時臣なら聖杯を手にしても悪用しないということから両者の利害が一致。