どれほどの速さで生きれば、君にまた会えるのか

最近の話題の映画 『秒速5センチメートル』 を観賞してきた。
これは一般の人とアニメファンの人では評価が分かれそうな作品かと。自分は後者なので、この映画はあまり楽しめなかった。駄作以上凡作以下。


確かに作画は凄い。光や背景は特に秀逸で、放課後の教室や新宿駅構内の光景には溜息すら出る。恒例の線路は今回も登場。哀愁漂わせるあの線路は何度見ても素晴らしい。
そうそう、「ef」のオープニングで出てきた紙飛行機はそのまんまの形で登場するww


でもやっぱアニメというのは脚本あってのものなんよ。新海は映像作るのに専念して、脚本は書かない方がいいと思う。
ほしのこえ』や『雲の向こう、約束の場所』でも思ったけど、話にオチがつけられなくて放棄してるような印象が(笑) 何にせよ練り込みが足りない。説明台詞過多で表現が稚拙。
『秒速〜』もバッドエンドかどうかっていうのは人それぞれで受け止め方が違うと思うけど、あれは見てて鬱になる終わり方。第一話の頃の主人公とヒロインを考えると、何ともやりきれない気持ちになる。第三話タイトルバックからの数分間は悪夢にすら思える。


主人公とヒロインが十数年ぶりに再会してゴールイン、なんてのは陳腐すぎてクソだけど、もっと未来のある明るいラストが見たかった。
総括すると、第一話だけで終わらせるのが最良じゃないかとw
ああ、山崎まさよしの主題歌は最高だった。



公式ページ http://5cm.yahoo.co.jp/