巧い。圧倒的に巧い。
『Fate/Zero』3巻、無事読了。買った翌日中に終えられてよかった。こんな名著を積むことは憚れる。そんな本書ですが、3巻も面白すぎてヤヴァイ。冒頭部を簡単に書くと、
キャスターは聖杯戦争を完全に放棄し、「海魔」を召喚しての一般人の無差別大量殺戮を企てる。無限に再生を続ける巨大な脅威に対して、セイバー・ライダー・ランサー陣営は一旦の休戦協定を結び、共闘体制をとる。
その様子を宝具「ヴィマーナ」から見届けるアーチャーと時臣。セイバーらに加勢するように懇願する時臣を軽くあしらい、引き返そうとするアーチャーを、F15戦闘機を乗っ取ったバーサーカーが襲撃する。
空戦をアーチャーに託し、バーサーカーのマスター、雁夜を倒すため地上に降りる時臣。因縁の宿敵と対峙した雁夜は、その命を賭して時臣を殺そうとするが、二人の間には魔術師としての圧倒的な差が横たわる。
そして、その戦地を彼方、船上から暗視スコープを通して眺める男がひとり・・・!
初っ端からこの大規模集団戦闘の同時展開。迫力ありすぎるだろ・・・。この重厚なストーリーをすらすら読ませる文章を書いちゃう辺り、虚淵氏は天才すぎて怖い。
あとがきで田中ロミオ氏が書いていたけど、本当にすごいのは、奈須きのこ氏が作った「Fate」の世界観を巧く使いこなし、その中で自分の持ち味も如何なく発揮できること。つまり、他人の土俵の上で自分の相撲を取れてしまうこと。俺も「個人的な妄想」<パーソナル・ファンタズム>を発動してしまうw
この対キャスター戦後も話は続き、第3巻ではマスターとサーヴァント双方に何名かの死者が出る。第4巻での“Zero”の終焉に向かって、物語は着実に歯車を回している。
さて、3巻のカラーページには各サーヴァントのステータスが載っているんだけど、未だにバーサーカーの真名は明されてないことから、バーサーカーのステータス画面の多くにはボカシがかかってる。
有志による解読作業によると、正体はランスロットでほぼ確定。アルトリアへの激しい憎悪、無双にまで到達した武芸の手練、精霊の加護といった既出条件からもランスロットしかいないだろう。宝具の項もよーく見ると「アロンダイト」と読める。
また、性別まで隠されてることから、アルトリア同様、Fate世界ではランスロットも女性になっている説が浮上しているけど、身の丈191cmで乱杭歯が生えてる女性というのはちょっと・・・w
続きが気になる第4巻の副題は「煉獄の炎」だけど、延期によって年末まで最終巻を待たされる我々読者の方が煉獄を味わっていると思います。
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そんな長編伝奇活劇小説に比べるとあまりにお粗末なシナリオしか存在しない参議院選挙に、一有権者代表として参加してきましたよ。出口調査で“あの”朝日新聞にまで協力してあげたし、それなりにこの選挙に関心はあった。生まれて初めての投票というファクターを除いても。
開票速報見てると、予想通り自民大敗、民主躍進の構図。美しい国が隣国に売られるのも時間の問題ですね。そんな中、俺が誰に入れたのかっていのは、一部の人は知ってると思うけどねw
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