劇場版を観る前に
明日から色んな意味での話題作「劇場版 CLANNAD‐クラナド‐」が公開になるわけですが、観る前にやっておくと良いかもしれないことを自分なりにまとめてみました。
1.出崎統を知れ!
劇場版クラナドの監督はアニメ界の重鎮、出崎統(63)。『あしたのジョー』、『エースをねらえ!』、『ベルサイユの薔薇』などが代表作に挙げられ、多くのクリエイターに影響を与えた人物である。そんな出粼氏は特徴的な表現方法を用いることでも有名。“止め絵”とか“3回パン”とか“光るゲロ”とかがそのいい例。多分劇場版クラナドでも多用してくる思われる。作品に合ってないとか思わないで、出崎監督の持ち味なんだと割り切ろう。観鈴は燃え尽きたよ、真っ白に・・・。
2.東映アニメーションを知れ!
アニメ制作会社は東映。業界でもかなりの大手。「東映まんが祭り」とかで昔はよく劇場でお世話になった憶えがある。そんな東映が21世紀になったらラノベ原作のOVA作ったり、ギャルゲーを二度も映画化するっていうんだから時代の流れを感じずにはいられない。ドラマCD「神尾さんち」では業界内でのパワーを見せつけてくれた。流石にあれは京アニでも真似できない。今回、キャラデザに門之園恵美さんを起用してきたのには驚いたが、いたる絵の再現は無理だったみたい。
3.劇場版AIRを思い出せ!
自分は劇場に足を運んで観たし、DVDも買ってしまいました。劇場版AIRを一言で表すと、あれは一種のパラレルワールド。原作との違いを探すほうが疲れるという。90分にまとめること自体無理があったのを可能にしてしまったんだから、出崎監督の手腕は大したものだと思うけど、如何せん失ったものが多すぎた。公開直後のネットでの原作ファンによる批判は、親を殺されたと思わんばかりの憎悪に満ちたものばかりであった。劇場版クラナドではそこら辺のことを考えて作ってきたんですかね。予告の時点で、クラナド原作ファンから疑問の声が上がっていたような・・・。何があっても観客は最後まで観るしかないんですよ。
4.原作はやらない!
AIRより長いものをまた90分で終わらせる無謀な戦いに挑んだ出崎と東映スタッフ!既に劇場版のキャストからはヒロイン数名の名前が欠如しているので、彼女たちの出番はモブキャラであろう。渚が妊娠していることをCMで明かしているので、導入部からアフターストーリーがきて高校時代のことは全て回想という話。AIRの前例からして、原作改変は物凄いことになっていても不思議じゃない。だったら端から原作を知らなければ良いってばよ。これなら原作改悪だと頭にくることもないし、鍵っ子として絶望することもなくなる。単純にアニメ映画としてのレベルは高いなので、素直な心で劇場版クラナオを楽しめるハズ。俺はこれで劇場版AIRを楽しみました。もう原作プレイ済みって人は記憶を弄るしかない。
5.京アニならなんとかしてくれる!
10月から京都アニメーション版のCLANNADが放送開始です。AIRとKanonから分かるとおり、京アニのKey作品に対する情熱は異常。原作ファンをも満足させる作品に作り上げてくれる期待感が持てる。劇場版で傷ついた心をそっと包んでくれる。AIRの時も、多くの信者が京アニによって救われました。あの奇跡をもう一度。
6.まとめ
原作未プレイで映画観る→なかなか良かったと感動する→ネット上での批判で真実を知る→原作をプレイする→映画は全然違えじゃん!と嘆く→感動のエンディングを迎える→京アニ版クラナドを見る→京アニはやっぱ神!
このルートがベストだろうね、やっぱり。AIRの時も全く同じ道を歩み、結果としてAIRという作品を色んな観点で楽しむことが出来て、今では完全にAIR信者と化している俺がいるので。舞台挨拶で出崎監督が何を言うかが愉しみだ。
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PS.
明日は一緒にヱヴァンゲリヲンを観るけど、こっちは期待でいっぱい。上映中、俺の中のL.C.L.が駄々漏れの予感。魂がルフランするな、きっと。