注:このきのこには中毒性があります

空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(上) (講談社文庫)

内容紹介

                                                                                                                            • -

新伝綺 歴史的傑作――!


2年間の昏睡(こんすい)から目覚めた両儀式(りょうぎしき)が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視(み)ることのできる“直死の魔眼”。
式のナイフに映る日常の世界は、非日常の世界と溶け合って存在している……!
もはや伝説となった同人小説から出発し、“新伝綺”ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作――。解説・綾辻行人

(講談社BOOK倶楽部より引用)



奈須きのこ氏の小説家デビュー作『空の境界』がお手ごろ価格の文庫版になって帰ってきました。発売日に買って今日には読了。一度読み始めると止めることのできないこの中毒性が快感。
自分は二年前の春に講談社ノベルス版を読んでます。当時は金が無かったので、地元の図書館で借りたんです。その帰り道に軽トラと衝突して救急車で病院に搬送されたのは有名な話ですね。ちなみに、この事故がきっかけで何らかの特殊能力が俺の中で目覚めることはありませんでした。残念だ
そういうわけで、12月からの劇場公開に先駆けて読み返そうとしてたんです、らっきょを。今では資金も潤沢なのでノベルス版を買い直そうかとしてた矢先に文庫版が出たのはNice Timing.文庫版は加筆・訂正されてるし、武内崇氏の挿絵が新しく入ってるので、今から買う人はこっちの方がいいでしょう。
中身について語りだすと中毒の症状で止まらなくなるので、是非自分の目で確かめてください^^ 冒頭は特にクセがあって読み辛い文章だけど、読み終えた時の読了感は爽快なはずです。夜道を独りで歩くのが怖くなります。人生観にまで影響を及ぼします。意味も無く阿頼耶識を追究したくなります。
中巻、下巻は来月、再来月発売とこの三ヶ月はらっきょ月間ですね。途中に『Fate/Zero』の最終巻が挟まります。『DDD』の3巻も来年初頭には出てるかなー。
・・・久々にきのこ文学に触れてハイになってますねwww 二年前に読んだ時より己の読解能力が向上しているせいか、叙述トリックや伏線、感情描写などなどをより深く楽しめて読めました。以前はイミフなままですっ飛ばしてたトコも自然と読み解けるようになった。頭の中身も多少は成長してるみたいです。